2009年10月03日

自分を大切に

県警本部の敷地内に、向かいの道路に向けて大きな電光掲示板がある。LEDで様々な道徳的メッセージを、毎日イラスト入りで流している。前を通るたびに、これって不思議だなー、と思って見ている。先日目にしたのは、でかでかと「自分を大切に」って文字…。
松本大洋の漫画の、町の中の貼り紙みたいでシュールだなあとおもった。真意は覚せい剤撲滅を推進するメッセージのようだけど、こんなことわざわざ言わんといけないのか!世も末だ、と一瞬思う。でもよく考えてみると、自分も含めて自虐的な人間は普通に多い。覚せい剤をするなんて事は別にしても、人は思考回路として絶対的「正」を必ずしも遵守するとは限らない。正誤は理解できても、その通りに動くかどうかは別というひねくれた輩。そういう意味では「自分を大切に」しない人間も多い。
しかし、警察の電光掲示板で「自分を大切に」というメッセージを見て、「大切にしなきゃ…。」と影響を受ける人、考えを改める人っているのかな?と思うと、そんなアホな人、逆にいないと思うんだよね。最初から「大切にしよう」と思っている人以外が対象なわけでしょ、その対象者に対する効果ってほぼないのではないか?
その表現は形式的というか、効果があろうがなかろうが「やっている」ということが既成事実として必要なだけなんじゃないかと。まさに税金の無駄遣い。でも、その費用対効果なんて指摘する人は誰もいない、暗黙の了解。
それで思ったのは、一般社会って、あまりにも無責任に「表現」をするものなのだ、そしてそれを容認するものなのだ、ということ。マスメディアとかももちろんそうだけど。
だとしたら「表現」に対する「誠実さ」を持ち合わせているのは唯一「アーティスト」しかいないと思う訳。(というか、最初に思ったのはアーティストは、もっと無責任に表現してもいいのでは?ということだったけど、それは「あいつがわるいから、自分も悪くてよい」という腐っていく構造の思考だったので、やめました…。)
とにかく「自分を大切に」を、もっと別の方法で表現できたら、日本の警察も捨てたもんじゃなくなるってこと。そのような日がいつ来ることやら…。
これぞまさに「クリエイティブシティ」ってか。
posted by tamaph at 15:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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