「生まれいずる悩み」のなかで有島武郎が書いたことを思い出している。画家を志す田舎の漁師。「画家」になるか「漁師」になるか。しかし、悩みに悩んだ末に出す答えと、崖の上から小石を投げてその表裏で決める決断と、あまり変わりはない、というようなことを言った。読んだのは高校のころだから、きちんとした引用ではないが、自分としてはショックというのとも違う、複雑な心境というか、ガンときたものがあった。なんか心に残る言葉だったのだよね、今でも覚えているくらい。
茂木健一郎氏がクオリア日記で言っている。
「人間の脳は、予想できることとできないことが
入り交じった偶有性に対して適応する
ようにできあがっている。
客観的には同じ状況でも、それを認知する主体
によって偶有性は異なる。
〈中略〉
偶有性を抱きしめよ。
ただし、うまく抱きしめよ。
偶有性の海の中で、自分を見失ってはいけない。
もし見失ってしまったら、
海に漂っている、確実そうなものを
とにかくつかめ。
確実なことと、不確実なことの
バランスをとることを常に心がけよ。」
とな。
確実なものと不確実なもののバランス。
そしてそのバランスをとるための方法というものが、個性そのものなのかもしれない。
目的は一緒。方法は違う。でも敵は一緒。
せめてその敵だけは、見失わないように。
まちがっても同士討ちだけは避けたいものだ。
今は脳味噌停止。
私はギャンブルには向いていないのよ…。
2009年05月04日
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