2009年05月04日

「生まれいずる悩み」

「生まれいずる悩み」のなかで有島武郎が書いたことを思い出している。画家を志す田舎の漁師。「画家」になるか「漁師」になるか。しかし、悩みに悩んだ末に出す答えと、崖の上から小石を投げてその表裏で決める決断と、あまり変わりはない、というようなことを言った。読んだのは高校のころだから、きちんとした引用ではないが、自分としてはショックというのとも違う、複雑な心境というか、ガンときたものがあった。なんか心に残る言葉だったのだよね、今でも覚えているくらい。

茂木健一郎氏がクオリア日記で言っている。

「人間の脳は、予想できることとできないことが
 入り交じった偶有性に対して適応する
 ようにできあがっている。

 客観的には同じ状況でも、それを認知する主体
 によって偶有性は異なる。

 〈中略〉

 偶有性を抱きしめよ。
 ただし、うまく抱きしめよ。

 偶有性の海の中で、自分を見失ってはいけない。
 もし見失ってしまったら、
 海に漂っている、確実そうなものを
 とにかくつかめ。

 確実なことと、不確実なことの
 バランスをとることを常に心がけよ。」

とな。
確実なものと不確実なもののバランス。
そしてそのバランスをとるための方法というものが、個性そのものなのかもしれない。
目的は一緒。方法は違う。でも敵は一緒。
せめてその敵だけは、見失わないように。
まちがっても同士討ちだけは避けたいものだ。

今は脳味噌停止。
私はギャンブルには向いていないのよ…。


posted by tamaph at 02:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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